創業寛政7年(1795)。初代馬場夘左衛門に始まり、現在は8代目馬場第一郎が代表として、また杜氏として日本酒の伝統と文化を受け継いでいます。清酒県佐賀の中にあっても、370石のとても丁寧なつくりをする蔵元です。4名の少数精鋭で妥協なき日本酒造りに精魂をそそいでいます。だからこそできること、それは“完璧”な酒造りです。
かつての地名“能古見村”に由来し、地元色を色濃く打ち出した清酒「能古見」は、私たちの想い入れもひとしおの代表ブランドです。誕生のルーツを紐解けば、そこには日本酒消費の低迷に加え、酒屋の後継ぎ不足という哀しい現実がありました。このままでは日本酒が廃れていく。いずれ蔵をたたまざるをえなくなる。そんな危機感を抱いた若き当主は原点に立ち返り、自分たちらしい酒造りに邁進します。他に迎合しない、佐賀らしい甘口の酒。鹿島産の山田錦と多良岳山系の伏流水、そしてかつての杜氏と当主の熱意で醸した日本酒は、レベルの高い逸品です。今や「能古見」の純米酒は生産の7割を占めています。しかし、大量生産に重きを置いていません。
ポリシーである“信頼される蔵元であること”を貫くことが蔵の使命。「この味に惚れた」。そんな声が、ますます日本酒造りにのめりこませる原動力とするとても魅力的な馬場酒造です。
- ◎蔵元情報
- 有限会社馬場酒造場
- 創業 寛政7年(西暦1795年)
- 〒849-1315 佐賀県鹿島市大字三河内乙1365
- TEL.0954-63-3888 / FAX.0954-63-3889
- 代表取締役社長 馬場第一郎